’11年度活動の評価(方針に従って)

1.「吹田在宅ケアを考える会」への参画:計画通り、研究会、世

  話人会とも、各2回開催され、更には、長年の念願であった「吹

  田在宅ケアマップ2011」が出来あがり(10月)、ホームペ

  ージの作成と、進化した1年であった。しかし、ケアマップへの

  参加が、在宅療養支援診療所が11、訪問看護ステーションが8

  と、吹田市内の在宅療養支援診療所47、訪問看護ステーション

  27からすると、まだまだ参加数が少ない事、訪問診療の内容も

  必ずしも十分ではない事から、一層のレベルアップと組織化が求

  められる。

 

2.吹田市内にホスピス病棟を:吹田市民病院がホスピス病棟の設置をしない事になった。しかし、今後は、アマニカス(千里ペインクリニック)のような「ホスピス型賃貸マンション」や、「神戸なごみの家」のような小規模の施設も含めて、多様な形態での対応の推進が必要である。

 

 3.第28回健康展への出展:今年は、244名の市民と対話が出

  来た(目標300人、昨年比20%増)。 パネルに「がんの

  予防と早期発見」など3点を大書しての市民の皆さんとの対話

  も、4年目となって、定着してきたように感じる。しかし、市民

  の中には、情報不足で悩んでいる方が多い事も、改めて分かっ

  た。今後一層の市民への情報発信の強化が必要である。

 

 4.公開講座:予定通り6回開催。各講師の力の入ったお話を聞く事

  が出来たのは、嬉しかった。但し、折角の素晴らしいお話を、も

  う少し多くの市民が聞けないか、PRの方策の見直しが必要であ

  る。(合計:197名。前年度:216名)

 

5.出前講座:目標の10回には及ばず、4回に終わった。受け入れ

  先が消極的だとは言え、積極的なアプローチをしなかった点、反

  省。

 

 6.「吹田がん患者・家族会」の活動展開:スタート2年を経過し

  て、毎月20名近くの皆さんが参加され、定着してきたと感じ

  る。他の人には話せない事などを率直に話せるようになり、お見

  えの患者さんは、「この会があって良かった」「会に参加するの

  が楽しみ」と仰るのを耳にする度に、つくづくスタートして良か

  ったと思う。ただし、折角の会、お見え下さる患者・家族の方が

  もっと増えると良いと思う。

 

 7.「遺族会」の結成と活動:これまでは、ご遺族の方は患者・家族

  会にお見えだったが、患者さんと同席でのお話は、どうしても遠

  慮しながらの所があるので、独自の会合をと、予てから考えてき

  た。12月に、初めて、「遺族の会」を持った。これまで患者会

  に同席していた事もあって、同じ場所(デュオ)で、同じ日の同

  じ時間帯に開催。いつでも相互に交流できる形で開催している

  が、こちらも、もう少し多くの方がお見え頂けると良いと思って

  いる。

 8.がんの予防と早期発見・早期治療の情報発信:市民塾の当初の目

  的は、「終末期のがん患者さんが、希望する場所で過ごせるよう

  なネットワークを」であったが、その後の活動の展開の中で、幅

  が広がってきて、「がんの予防、早期発見・早期治療、患者・家

  族会、遺族会」と、「がんの川上から川下まで」となってきた

  (’11年の総会で、会則を変更)。

 がんは、男性2人に1人、女性3人に1人がかかる時代ではあるが、予防について考える市民が大変少ないだけに、一層大切なテーマである。勿論、予防と早期発見・早期治療については、市民塾だけの力ではとても対応できないので、行政との連携を考えていきたい。

 

9.がん患者さん宅への訪問傾聴:前年は、ホスピス病棟に移られた会員さんとお話をさせて

 頂いてきた。残念ながら、昨年8月に亡くなられたが、お話を継

 続させて頂いた事がお役に立ったのかどうか、確かめられないま

 まになった。昨年11月にオープンしたアマニカス(ホスピス型

 賃貸マンション)には、当方に傾聴の用意がある事をお伝えして

 いる。今後も、機会があれば、と思っている。なお、全国的に、

 ピアカウンセリングの動きがある。

 

10.会員の増加:現在89名。この1年間、横ばい。第一次目標10

  0名を目前にしているが、残念。会員の月例会や公開講座への出

  席が少ないのも残念である。多くの会員さんが、もっと来て下さ

  るにはどうすれば良いか。そして広報活動を強化するなどして、

  会員の増加につながる魅力的な活動を考えていかねばならない

 

11.内部通信: ‘10年11月に「ひろば」第1号(A4×4頁)

  を発行、今年度は、4回発行した。まだまだ一方通行の通信であ

  るが、今後は、会員の投稿、楽しい内容などの工夫をねて、外部

  にも発信していきたいと考える。

 

12.大阪府の推進に参画:昨年3月の大阪府がん対策推進条例の施行

  後、大阪府がん対策推進委員会の設立準備が始まった。大阪がん

  患者・家族連絡会の組織作りが行われ、3人の世話人

の一人に、当市民塾から参画、推進委員会の委員にも。推進委員

会の組織が、ようやくこの3月26日に第1回の会合の予定で、

今後の積極的な活動がまたれるところである。

 

                           以上