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1.「吹田在宅ケアを考える会」への参画:計画通り、研究会、世話人会とも、各2回開催され、更には、ホームページの作成、吹田地域のマップ作り、緩和ケア研修会参加者によるネット作りなどの新しいテーマが検討され、「考える会」から「行動する会」に進化する予兆が見える。大阪府下の緩和ケア研修会の初年度のアンケートを見ても、まだまだ道遠しの感がある。一層のレベルアップと組織化が求められる。
2.吹田市内にホスピス病棟を:継続して活動をしたが、動きがない。吹田市民病院や国立循環器病研究センターの東部拠点への移動のタイミングを待つことになるか。今後、ホームホスピス(神戸「なごみの家」)のような小規模の施設も含めて、更なる活動が必要である。
3.鎌田實 講演会の成功:講師の抜群の魅力と高い知名度、日本財団による多額の助成、積極的な広報などで、チケット1,106枚、しかし来場者は892名と、目標の1,000名には足りなかったのは残念だった。アンケートも348通(40%)頂き、大変良かった(86%)、良かった(14%)と、高い評価を頂けた。また、アンケートでは40名の方が入会希望とされて、その後のフォローをしたが、若干名の入会に留まったのも反省点である。
なお、アンケートによると、来場者の60%が吹田市内の方であり、「こんなグループが吹田にあるのを知らなかった」との声もあり、更なる広報の必要性を感じた。
4.情報発信:「第27回みんなの健康展」では、昨年を下回る約200名の市民と話し合い、公開講座(年6回)への参加は昨年より若干名の増加にとどまり、折角素晴らしい講師の皆さんが素敵なお話をして下さるのに、一層の参加が望まれる。今年も、参加者の質疑や意見交換の時間を40~50分取ったことも、お互いに各人の考え方を知り得て、好評だったし、定着してきたように感じる。
産経新聞(北摂版)が、2月の「吹田がん患者・家族会」発足、10月の「鎌田實講演会」を、更に、市報(12月15日号「人&ライフ」)での紹介と、広報による反響も大きく、広報の影響力を強く感じた次第である。
また、内部通信として、昨年11月に「ひろば」第1号(A4×4頁)を発行、今後は、年3~4回を予定している。これは、月例会に欠席された会員さんには、2カ月に1回、レジメをお届けしてきたが、レジメでは分かりにくいことから、大きな動きや考え方をお知らせしようとするものである。
また、最近は、「がん」についての相談や問い合わせも増えてきており、「がんの事なら、気軽にホスピス市民塾に相談」というレベルになっていくと嬉しい。
5.出前講座:目標の10回を超えた、10施設17回の講座の開催が出来たが、「がんアレルギー」はまだまだ強く、繋がりがある場合以外は開催が難しく、来場者数も少ない場合が多く、残念であった。
しかし、こちらから出向いての出前講座は、公開講座とは違って、市民の皆さんとの直接の交流が図れる効果もあった。例えば、講座の受講者さんが、その後乳がんと診断されて、「頭が真っ白になった時、講座を思い出して、資料を見て電話をした」と連絡を頂き、直ぐにお会いして資料をお渡しして、一緒にお話をしたところ、「気持ちがスッキリした。納得して手術を受ける」と言われた事もあった。活動の意義を感じた。
6.「吹田がん患者・家族会」の活動展開:患者でない私たちが会を主宰する事に強い迷いもあったが、幾つかの患者会のお話を伺って、思い切って2月に立ちあげた。第1回は、当日の産経新聞北摂版に写真と共に大きく掲載された効果もあって(参加者:21名)、良いスタートとなった。その後の月例会にも、20名近くの皆さんが参加され、世話人としては、若干の情報のお知らせと司会を担当するだけで、あとはお見えになる方が自由に懇談されるが、その中からそれぞれが元気を分かち合い、明るくなっていかれて、毎回のご出席を楽しみにされるのを拝見して、「スタートして良かった」と、心から感じている。
なお、残念な事に、会員さんが2名お亡くなりになったが、お一人は、亡くなる2週間ほど前にホスピスへの電話に出られて、とても明るくお話しされて、退院後の出席を楽しみにしているとお話しされた事、お一人は、1ヶ月後に奥様から電話を頂き、「主人は元気になったら、市民塾の活動をしたいと言っていました。私でお役に立つことがあば・・」とお聞きし、悲しみの中でも、少しでもお役に立っているかと感じた次第。
また、ご主人を亡くされた方が3人お見えなので、近い将来、遺族会を作って、グリーフケアに繋がると良いかなとも思っている。
7.がんの予防と早期発見・早期治療の情報発信:当初の目的は、「終末期のがん患者さんが、希望する場所で過ごせるようなネットワークを」であったが、その後の活動の展開の中で幅が広がってきて、「がんの予防、早期発見・早期治療、患者・家族会、遺族会と、「がんの川上から川下まで」となってきた。
勿論、予防と早期発見・早期治療については、市民塾だけの力ではとても対応できないので、行政との連携を考えていきたい。
8.がん患者さん宅への訪問傾聴:偶々、会員の中にホスピス病棟に
移られた方がいらて、 何回かお会いしたり、メールの交換をさせ
て頂いてきた。その中で強く感じた事は、「癒 すつもりが、逆に
癒される」という事だった。お互いの残された人生を如何に大切に
生き ていくか、という人生に真摯に向き合う姿に、心からの尊敬
の念を抱いた。
なお、当人は、吹田市内の急性期病院で、一昨年8月に「余命1
年、昨年末まで」と告知 されて、お一人住まいのお宅を整理された
り、大変な毎日を送られたが、ホスピスに入ら れてからの毎日を、
心穏やかに、明るく、感謝の念を持って見事に過ごしておられる。
医 師の告知のあり方に、大きな問題を感じている。
9.会員の増加:現在87名。年間で26名増加。第一次目標100
名に近付きつつあるが、 月例会や公開講座への出席が少ないのが
残念である。広報活動を強化するなどして、会員 の増加につなが
る魅力的な活動を考えていかねばならない。